DTPデザイナーを目指す人たちにメッセージ
デザインの全体的な知識を学ぶのも良いと思いますが、何かしら自分なりの得意分野を持つのも良いと思います。例えば、Photoshopの各機能についてものすごく詳しいなど、何か一点を極めているような、マニアックな面を持った人材を目指すのも意外に良いような気がします。落ち込むようなことがあっても、へこたれないで頑張ってデザイナーを目指してください!
ITスクールWAVE TOP > DTPの現場から > DTPデザイナー 有限会社アピスラボラトリー 河合 宏泰さん

有限会社アピスラボラトリー
広告企画制作、グラフィックデザイン、ブランド構築を扱う。広告企画の実績は新聞・雑誌企画制作、WEBデザイン企画、商品パッケージデザイン、空間デザイン、商品企画(プロダクト)、看板・サイン広告デザイン、 CI(コーポレートアイデンティティ)、エディトリアルデザイン、CDジャケットデザインなど多岐に渡る。
アートディレクターの指示を受けて、デザインを詰めていくのがデザイナーの仕事です。紙媒体、あるいは映像など、メディアの特性にあわせて必要とされるデザインのスキルや技術も変わってきます。
私が現在担当しているDTPデザインの仕事は、雑誌やカタログなどの紙媒体が中心です。そのほか、企業や商品のロゴマーク作成なども手がけています。
基本的にはアートディレクターの指示をもとにデザインをしますが、自分のアイデアをプラスして作業を進めることもあります。

現在、女性向け衣類のカタログを担当しています。以前に雑誌デザインの経験はありますが、同じ紙媒体の冊子とはいえ、商品カタログと雑誌では見せ方が大きく変わります。
カタログの場合は、まず機能的であることが必要。商品が見やすいか、価格や商品番号などがわかりやすいか、さらに購買意欲をかきたてるデザインであるかどうか、“買わせる”つくりであることが大前提ですが、難しいと感じることもしばしばです。
ファッションはもともと興味がある分野なので、デザインのテーマとしては全く苦になりません。商品の効果的な見せ方については、ファッション雑誌を参考にするほか、服飾関係の小売店などといった実店舗のディスプレイを見ながら勉強することもあります。
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| アートディレクターにから制作物に関するトーンや方向性などの指示を受ける | |
| 制作物の用途、ユーザー層などを考慮しながら、デザイン作業をすすめる | |
| アートディレクターの確認を受け、完成 | |
| 印刷所にデータを送り(入稿)、印刷・完成へ |


グラフィックデザインを学ぶためにイギリスへ留学
父がアートディレクターということもあり、昔からグラフィックデザインに興味がありました。タイポグラフィー(※)に興味を持ち、18歳の時に本場のタイポグラフィーを学ぶためにイギリスのグラフィックデザインの学校へ留学しました。
※タイポグラフィー/活字やデジタル技術を用いた文字の印刷技術。活字の大きさや、紙面上の配置構成、また、デジタル技術を用いた印刷デザインなどを含む。
専門学校でデザインを学ぶ
帰国後は、ニューヨークの美大と提携しているデザインの専門学校へ入学し、デザイン全般について学びました。課題制作の実習で、知識だけでなく、実際に手を動かすデザイン作業を体感できました。外国人の講師陣が多く、インターナショナルな環境でデザインを学べたこともよかったですね。
デザイン会社で基礎スキルを体得
専門学校卒業後はデザイン会社に就職。仕事の内容は雑誌のデザインです。時には一晩かけて大量の画像の切抜き作業をするなどハードな仕事もありましたが、おかげでソフト操作や画像データの扱い方などといった一通りの作業スキルが鍛えられました。
アピスラボラトリーに入社
雑誌デザインの経験を活かしつつ、商品プロダクト関連のデザインも担当。
多少なりとも、デザインの現場を知っていた方が良いと思います。というのも、自分の経験ですが、仕事をはじめた当初はデザイン業界の専門用語にとまどうことも多くありました。例えば「あたり画像(※1)」や「切り抜き(※2)」、「たたき台(※3)」といった言葉などですが、これらのような現場で使われる言葉の意味を多く知っていれば、作業が効率化できる面もあると思います。
それから、自分が気になるもの、興味のあるものは積極的にチェックすることです。世間一般で“良い”とされているものを見ること、また、歴史のある伝統的なものを知ることも大事です。とにかく多くの“もの”を見る機会を作り、デザイナーとしての目を養うことが大切だと私は思っています。
※1 デザインをする際、一時的に使用する仮の画像のこと。データ全体のサイズを大きくしすぎないために、解像度の低い画像を使用する例が多い。
※2 画像の一部だけを切り出す、抽出する処理のこと。
※3 一次的な仮の計画。素案。

仕事とは別に、プライベートでもデザインに関する依頼を受けるようになりました。知人が経営する美容室から店舗のリニューアルについて意見を聞きたいと頼まれたことがあり、ロゴなどのデザインを提案してみたら、それが採用されてしまって(笑)。その後、ショップカードの制作も依頼されました。自分のデザイン案が採用されるのはうれしいものです。